駅前のもみの木に光が灯り始めるころ

イルミネーションに寄り添う恋人たちが

分厚いコートを押しつぶして

二人の肌を近づけて

凍えた手をポケットに連れ込んで

見つめ合う二人を七色の光が照らし出す

 

雪よ降り止まないで

風よ吹き止まないで

恋人たちが手を離さぬよう

永遠はきっとあるから

終わりなんて来ないから

恋人たちに奇跡の光を

 

凍えそうな季節は胸痛くて

あの頃の二人に会いたくて

何気なく向かった交差点にある

二人でよく行ったあのカフェ

確かあの日の帰り道

つもった雪にはしゃぐ君と

歩いてたらぽつんと暗闇に

白く光る一本の街頭

二人を照らすスポットライト

映画のようにそっとキスしたワンシーン

何度も繰り返し口に運ぶ冷めたミルクティー

ゆらりゆらり降り始めた雪を

一人曇りガラス越しに見つめ

行き交う恋人たちに

あの頃二人を重ねながら

 

雪よ降り止まないで

風よ吹き止まないで

恋人たちが手を離さぬよう

永遠はきっとあるから

終わりなんて来ないから

恋人たちに奇跡の光を

 

思い出に誘われるまま

立ち寄ったあのキスした場所

切れかけの街灯が映し出す

雪の中に見た僕らの幻

 

雪よ降り止まないで

風よ吹き止まないで

恋人たちが手を離さぬよう

永遠はきっとあるから

終わりなんて来ないから

恋人たちに奇跡の光を

 

雪よ降り止まないで

風よ吹き止まないで

恋人たちが手を離さぬよう

永遠はきっとあるから

終わりなんて来ないから

恋人たちに奇跡の光を

 

 

作詞作曲/ナツメリュウイチ

制作2007年